東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

コラム51:自律神経のしくみとストレスマネジメント

学習相談室

コラム51:自律神経のしくみとストレスマネジメント

みなさんは自律神経という言葉をきいたことがありますか?最近はテレビでもよく取り上げられるテーマとなっているように思いますし、自律神経を整えるための本やCDも見られますね。今回のコラムでは自律神経の働きと心身の健康との関係について、お話しさせて頂きます。読んで頂けたら嬉しいです。

 

自律神経は脳幹および脊髄からでている末梢神経で心臓の動きや体温など体内環境を自動的にコントロールしています。自律神経は、交感神経、副交感神経からなっており、互いにバランスを保っています。交感神経は一般的に身の危険や緊急事態の時に活性化されます。交感神経が活性化されると汗が出たり、心拍数が高まったりと、私たちの活動を準備してくれています。一方で副交感神経はリラックスした状況で活性化されます、心拍数はゆっくりとし、消化器系の働きも活性化されます。

 

ストレスと上手に付き合う方法として呼吸法があります。特に、腹式呼吸という方法は良く知られており、簡単に誰でもどこでもできるリラックス方法といえます。落ち着ける状況でゆっくりと鼻から息を吸い、その後、ゆっくりと口から息を吐いていきます。呼吸の速さは人それぞれかと思いますので、自分に合う速さを見つけてみてください。授業、試験前などに活用すると気持ちが落ち着いてくると思います。 しかし、ストレスや過労にさらされるとこれらのバランスが崩れることがあります。そのようなときには、動機、頭痛、めまいなど自律神経失調症の症状に悩まされてしまいます。日々の授業や課題など、みなさんにとってストレスのもとになることは多いかと思います。一日の中でゆっくりとリラックスできる時間を見つけられると良いですね。

 

忙しい毎日にはリラックスの時間を大切にしたいものですが、リラックスのしすぎも気をつけましょう。過度なリラックスはアレルギー疾患と関連があるようです。ゆっくりと落ち着ける時間を取ることも大事ですが、運動して汗を流すような時間も必要なのかもしれませんね。時に日々の生活のストレスで困る時や健康について心配なこともあるかと思います。そのようなときは、学習相談室で学習相談員やカウンセラーがお待ちしているので、利用してみてくださいね。

 

今回のコラムでは、自律神経の働きとそのマネジメント方法のお話をしました。興味を持ってくれた方はぜひ調べてみてください。以下に今回参考にした書籍を挙げておきます。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。(文責:片岡)

 

<参考文献>

生田 哲 (2014)『マンガでわかる自然治癒力のしくみ』SBクリエイティブ株式会社

野口 哲典 (2013)『マンガでわかる神経伝達物質の働き』SBクリエイティブ株式会社