中間評価結果
2005年10月11日に行われた21世紀COEプログラム委員会において、平成15年度に採択された5分野131拠点の中間評価結果が公表されました。書類とインタビューによる審査の結果、本拠点は下記の評価を受けましたのでここにご報告いたします。
◇21世紀COEプログラム委員会における評価

(総括評価)

 当初計画は順調に実施に移され、現行の努力を継続することによって目的達成が可能と判断される。
(コメント)
 ビジネスロー領域におけるソフトローの実体の解明と理論的分析を目的とする本プログラムは、先駆的であると共に極めて有益であり、その成果が大いに期待されるところであり、ソフトロー研究とデーターベースの構築の面で着実に成果を上げていると評価できる。とくに、充実したソフトロー・データーベースの完成とその早期の公開には大きく期待できる。

 ただ、今後、データ収集を続ける中で、網羅的収集には限界が出てくると思われるため、調査方法の理論的再検討が必要となるのではないかと考える。さらに、ビジネスロー領域のソフトローの範囲は極めて広範に及ぶ可能性があるので、今後の一層の研究推進のためには、対象とするソフトロー概念を明確に確立する必要があろう。その上で、関連の隣接諸科学との緊密な連携を推進して、ソフトロー概念を基軸とした基礎理論研究の一層の展開を図ることが必要である。また、若手研究者の育成に関しては、多くの者を本拠点研究に参加させるなど成果が認められるが、それに加えて博士課程における教育面での配慮も望みたい。

日本学術振興会HP 「21世紀COEプログラム」(平成15年度採択拠点)中間評価結果