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2013年サマースクールレポート その1

2013年度サマースクールについて

 

                                                      法曹養成専攻長 松下 淳

 

 本法科大学院のサマースクールは、国際的に活躍できる法律家の育成を目標の1つとしている本学が誇る、全て英語で実施される極めて特徴的なプログラムである。法科大学院が開設された2004年以来毎年合宿形式で行われており、10回目となる今年は8月4日(日)から9日(金)までの5泊6日の日程で実施された。

 参加者は、本法科大学院の学生57名、北京大学、ソウル大学そしてシンガポール大学の学生計9名、企業法務部等勤務の社会人15名の計81名である。講師は、アメリカ及びオーストラリアの著名な大学教授5名である。授業のテーマは年によって異なるが、今年は「Introduction to American Law」であり、契約法・担保法及び倒産法、刑法、憲法、税法、そして法と規制の各授業が行われた。

 開催場所は10年間で若干の変遷があるが、今年は伊豆高原にある企業の福利厚生施設で行われた。上記の参加者は、5泊6日の間ずっとその施設内で「サマースクール漬け」であったのである。

参加者は、1日目・8月4日(日)の正午前に現地に到着し、若干のオリエンテーションの後、午後から2クラスに分かれて早速授業を2コマ受けた。授業はもちろん、オリエンテーションから全て英語である。5日目・8月8日(木)午後までに100分の授業が計13コマあった。そして最終日・8月9日(金)の午前8時から11時まで、英語で出題され(講師1人につき1題)、英語で解答する試験を受け、これに合格すると2単位が認定されることになる。授業時間数(100分が13回)と認定単位数(試験に合格すれば2単位)との関係は通常の授業と同じである。

 全て英語の100分の授業を1日2コマから3コマ受けるというのは、英語力に多少自信があってもなかなか大変である。事前に渡される教材の冊子(もちろん全て英語)はA4で241頁もある。しかも最終日には試験があり、合格しないと単位を取得できないから、参加者は、しばしば夜遅くまで自習スペースで予習・復習等にいそしんでいた。そのようなハードなプログラムに参加した本学学生が57名いた(在籍者数540名の1割超である)ということは、司法試験や9月上旬にある学内の定期試験に直接には役に立たないことを承知の上で、国際化を指向したプログラムに食いつく根性のある学生がそれだけいるということを意味している。

参加者は5泊6日文字通り寝食を共にすることになる。学生は原則として3人相部屋であり、緊密な関係が自ら築かれたようである。外国人学生と相部屋になったら、日本人学生は(その学生の母国語を話せる場合でなければ)日常的な会話を英語でするほかない。しかしながら、そのような相部屋における英語でのやりとりが最初は多少ぎこちなかったとしても、やはり濃密な関係ができあがったように見受けられた。

 1日目の夕刻にはWelcome Partyが、最終日の試験終了後にはFarewell Partyがそれぞれ立食形式で行われ、本学の学生にとっては、講師の先生方、外国人学生や社会人参加者と様々な話をする機会となった。このような、日頃はなかなか体験できない緊密な、かつカジュアルな交流まで含めて国際的な交流の機会である点も、サマースクールの特徴の1つであるということができよう。また、参加した外国人学生は、皆英語が堪能で極めて社交的かつ優秀であった。本学の学生は、そのような外国人学生と接することにより、様々な刺激を受け、国際競争力のある法律家になるにはどうすべきかをそれぞれに感じたものと思われる。