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2015年サマースクールレポート その1

2015年度サマースクールについて

法曹養成専攻長 白石 忠志

 

東京大学法科大学院は、国際的に活躍できる法律家の育成を目標の1つとしている。その目標に向けたプロジェクトのひとつが、サマースクールであり、法科大学院を開設した2004年以来、毎年行っている。12回目である2015年度は、8月6日(木)から11日(火)までの5泊6日の日程で、静岡県にある企業の研修施設をお借りして実施した。合宿形式で英語漬け、全館を借りきった施設は充実し、自然に囲まれて最寄りのコンビニは遠いという、英語で学ぶには絶好の環境である。

 

参加者は、東京大学法科大学院の学生68名、総合法政専攻の学生2名、北京大学、ソウル大学及びシンガポール大学の学生計8名、企業法務部や法律事務所に勤務する専門職業人14名、国内他大学1名、の計93名である。講師は、アメリカ及びオーストラリアの著名な大学教授5名である。授業のテーマは年度によって異なるが、今年度は2013年度と同様に「Introduction to American Law」とし、お招きした外国教授の得意分野にあわせて様々な授業をしていただいた。

 

参加者は、1日目・8月6日(木)の正午前に現地に到着し、オープニングセレモニーの後、午後から2クラスに分かれて早速2コマの授業を受けた。1日目の夜はウェルカムパーティで他の多彩な参加者と少しでも溶け込めあえるようにしているが、専門職業人を含め、若い皆さんは身軽に他国や他カテゴリの人たちとの交流を行っているようである。5日目・8月10日(月)午後までに105分の授業が各クラス計13コマ行われた。そして最終日・8月11日(火)の午前10時から午後1時まで、試験である。問題は、外国教授1人につき1題、英語で出題され、英語で解答するものであり、これに合格すると2単位が認定される。試験が終われば、午後2時からフェアウェルパーティを行う。法科大学院の各学年、中国、韓国、シンガポール、専門職業人、などと、カテゴリごとに1名のボランティアスピーカーを募って皆の前で話をしてもらうなど、終始なごやかに別れを惜しみつつ、将来の実りある再会を誓ったのである。なかには、期間中の夜にも、飲み物を酌み交わしながら交流する様子が窺われたようであるが、予復習に大忙しだった学生も多いと聞く。

 

毎年、優れた学生を送ってくださっている北京大学、ソウル大学及びシンガポール大学のご厚意に感謝することはもとより、専門職業人の皆さんも、ご多用のなか貴重な時間をサマースクールに費やしていただいており、頭の下がる思いである。東京大学法科大学院について知っていただく何よりの機会であり、他方で東京大学法科大学院の学生にとっては、世界が広く多様であることを知る何よりの機会である。今後も、法科大学院が直面する目前の課題に取り組むだけでなく、広く長期的な視野から、このサマースクールというプロジェクトを大事にしていきたいと考えている。

 

このような大きな催しは、多方面の方々のご厚意・ご尽力によって成り立っている。この場を借りて、お世話になっている全ての皆様に深く御礼申し上げたい。