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2017年サマースクールレポート その1

2017年度サマースクールについて

 

法曹養成専攻長 川出 敏裕

 

 

東京大学法科大学院は、国際的に活躍できる法律家の育成を目標の1つとしている。その目標に向けたプロジェクトのひとつが、サマースクールであり、法科大学院を開設した2004年以来、毎年行っている。14回目である2017年度は、8月5日(土)から10日(木)までの5泊6日の日程で、静岡県にある企業の研修施設をお借りして実施した。合宿形式で英語漬け、自然に囲まれて、最寄りのコンビニまでは往復40分という、英語で学ぶには絶好の環境である。

 

参加者は、東京大学法科大学院の学生33名、総合法政専攻の学生2名、日本の他大学の学生2名、北京大学、ソウル大学及びシンガポール大学の学生計8名、企業法務部、法律事務所及び官公庁に勤務する専門職業人18名、の計63名である。講師は、アメリカとヨーロッパから、著名な大学教授や弁護士等6名をお招きした。授業のテーマは年度によって異なるが、今年度は、“Global Trends in Modern Competition Law & Policy”とし、それぞれの法域における最新の動向を踏まえて、様々な角度から競争法に関わる問題を取り上げた授業をしていただいた。

 

参加者は、1日目の正午前に現地に到着し、オープニングセレモニーの後、午後から、今回のテーマの全体を鳥瞰する授業と、各講師による個別の授業を受けた。各講師による授業は、参加者を3クラスに分けて実施された。1日目の夜にはウェルカムパーティが開催され、多彩な参加者間で交流を図る姿が見られた。その後、初日の授業も含めて、5日目の午後までに、115分の授業が各クラス計13コマ行われた。そして最終日の午前10時から午後1時までが、試験である。問題は、全講師の授業分を対象として英語で出題され、英語で解答するものであり、これに合格すると2単位が認定される。試験終了後、午後2時からフェアウェルパーティが開催され、終始なごやかな雰囲気の中、参加者は、別れを惜しみつつ、将来の実りある再会を誓ったのである。期間中の夜にも、遅くまで、参加者間で飲み物を酌み交わしながら交流する様子も見られ、このサマースクールが、これからの末長い交流のきっかけとなるものと思われる。

 

本サマースクールは、東京大学法科大学院の学生にとって、世界が広く多様であることを知る何よりの機会であると同時に、外国からの学生や専門的職業人の方々に、東京大学法科大学院を知っていただく貴重な機会でもある。法科大学院は、様々な問題に直面しており、その解決が迫られているが、東京大学法科大学院としては、今後も、広く長期的な視野から、このサマースクールを大事にしていきたいと考えている。

 

最後に、このような大規模なプロジェクトは、事務局をはじめとする多方面の方々のご厚意・ご尽力があってこそ成り立つものである。この場を借りて、お世話になっている全ての皆様に深く感謝申し上げたい。