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2017年サマースクールレポート その2

2017年サマースクールを終えて

2年4組 大塚理央

 

今夏、私は東京大学法科大学院のサマースクールに参加し、ヨーロッパ及びアメリカにおける独占禁止法について海外のロースクール教授や弁護士等の先生方から合宿形式で講義を受けました。

 

英語で法律を学ぶということに興味があって参加したものの、日本語でも講義を受けたことのない独占禁止法について、海外の先生方による授業に自分がついていけるのか、不安な気持ちでサマースクールを迎えました。

 

5日間の講義を終え、最終日に試験の答案を提出したあと、私に残った正直な気持ちは、まだ帰りたくない、もっとこの環境に身を置きたい、という思いでした。当初の不安や緊張の気持ちとは裏腹に、知らぬ間に日々の講義、そして国内及び海外の学生や社会人の方々、先生方とともに過ごす環境に惹きこまれていたことを実感しました。

 

講義は、独占禁止法の内容としての難しさよりも、授業に主体的に関わっていくことの難しさが大きかったように思います。単に授業の内容を理解するだけではなく、先生の話を自分の中に落とし込み、それに対して即座に反応をしながら授業を受けることにとても苦労しました。初めは長いと思っていた2時間の授業は毎日あっという間に過ぎたこと、そして特段の運動はしていないにも関わらず毎食ごとに空腹になっていたことから、毎回の授業で集中力、思考力を最大限使っていたことを実感しました。予習として課される文献は一定量あり、授業のスピードも遅いとは言えません。先生から意見を求められた時、ためらわずにすぐ発言しなければ機会は過ぎ去ってしまいます。質問や自分の意見を述べようと思い、頭の中で内容を整理している間に授業は進んでしまい、発言をするタイミングを失って後悔する、ということを初日は何度も経験しました。もっとも、これらの苦労があった反面、真剣に向き合っただけ、得られるものも大きいと感じました。予習をした分だけ内容の理解は深まり、積極的に授業に参加した分だけ面白さは格段に増します。授業中だけでなく授業後も疑問点について質問をすれば、先生は納得いくまで説明してくれます。学生らしく授業に全力で臨めば、その気持ちに応えてくれる、そんな講義でした。

 

さらに、ほとんど外出をせずに合宿形式で6日間を過ごすという環境であったため、日々の講義や周囲の方々との対話から生まれる学びに没頭することができました。授業終了後に自由時間が長く設定されており、クラスメートと共に授業の復習や議論をしたり、海外のロースクール生や官庁、企業に勤められている社会人の方々と様々なお話をすることで、毎日新たな発見があり知見が広がる日々を過ごしました。さらに、普段お話しする機会の少ない法科大学院の教授の方々や、海外の先生方と同じテーブルで食事をし、直接お話しすることができたことも貴重な経験となりました。

 

学びに没頭する6日間を過ごすことができたこと、そしてそのような学びの機会を楽しいと感じる自分を発見できたことが私のサマースクールでの最大の収穫であり、海外の学生に混じって海外の法律を学ぶことについて強い興味を抱きました。今回のサマースクールでの経験を糧に、今後の学習の場をさらに広げていきたいと考えています。