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2017年サマースクールレポート その3

サマースクールを振り返って

 

2年4組 有原一登

 

今年のサマースクールのテーマが「Global Trends in Modern Competition Law & Policy」という、競争法に関する内容であることを知り、ぜひとも受講してみたいと思い参加を決めました。競争法は私の最も関心のある法分野のひとつであり、日本の独占禁止法については学習した経験もあったので、競争法に対する理解を深めるには絶好の機会だと感じたからです。6日という期間、集中的に英語の授業を受け続けるという経験は私にとって初めてであり、決して楽なものではありませんでした。それでも、振り返ってみると本当に充実した経験ができてよかったと感じています。

 

今回のサマースクールでの体験で一番印象に残っているのは、やはりすべて英語で行われる授業の新鮮さです。

 

私は、外国に居住したり留学したりした経験は全くなく、自分の英語力を顧みずにテーマへの興味関心だけで参加を決めたわけですから、半分想定されていたことではあるのですが、やはり先生の英語を正確に聞き取るのには苦労しました。私は日本の独禁法の知識があった分、幾分理解しやすかった部分もあったように思いますが、それでも正直なところ、60~70%くらいしか聞き取れなかったと思います。もっとも、聞き取れなかったところは授業後に友人と意見交換するなどしてフォローすることができました。一緒に復習してくれた友人らはとても心強い存在でした。

一方、理解できたことは大切にして、授業中に疑問に感じたことなどは積極的に質問するように心がけました。私の発言は、適切な英単語がうまく出てこなかったり、文法に間違いがあったりもしたと思いますが、そのような拙い英語にもかかわらずよく耳を傾けて質問に答えてくださった先生方にはとても感謝しています。

 

内容面では、講義の内容や順序がよく整理されていて分かりやすかったです。外国法を本格的に学ぶのが初めてであった私も、日々の授業を通じて着実に知識をつけていくことができたと思います。特に、欧州と米国の競争法を対比的に学ぶことができ、例えばいわゆるEssential Facilityの開放義務について欧州と米国の考え方には温度差があることなど、両者の差異について知ることができたのは興味深かったです。競争法は国際的に類似した部分も多いと聞いていましたが、その中でも違いがあることを実感することができ、比較法のおもしろさの一端を感じ取ることができました。

 

そして、このような学問的経験を、食事のときやラウンジで休憩しているとき、さらには試験前夜の勉強会などを通じて、海外の学生や総合法政専攻の大学院生、同級生であってもクラスが違って普段あまり話したことのない人など、様々なバックグラウンドを持った参加者との交流を通じて醸成できたことがうれしかったです。一緒に参加した皆さんとの交流を通じて外国競争法について学ぶことができたのは、自分ひとりで英語の教科書を読んで勉強するのでは到底得ることのできなかった貴重な経験です。

多少の英語への苦手意識はありましたが、思い切って今回のサマースクールに参加して本当に良かったです。このような貴重な機会を提供していただき、本当にありがとうございました。