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2018年サマースクールレポート その3

サマースクール2018感想

 

2年2組 高柳幸貴

 

2018年8月4日から9日まで、東京大学法科大学院のサマースクールに参加いたしました。

結論として、サマースクールは、他では得難い経験をできる大変有意義なプログラムであり、掛け値なしに、参加する価値が十二分にあるものでした。サマースクールを開催し成功に導いてくださった皆様への感謝の気持ちを込めて、その感想をここに記したいと思います。

 

さて、私自身、サマースクールに参加する前は不安で一杯でした。というのも、これまで海外に住んだ経験も留学した経験もなかったからです。東京大学法科大学院で行われる英語の授業に参加したことすらありませんでした。また、夏の期末試験が終わってから間がなく、予習の時間を十分に確保できていなかったことも、私の不安に拍車をかけていました。

 

しかし、そんな不安は杞憂でした。

 

初日の朝、研修施設で中国・韓国の学生と会った瞬間から、受験英語しか勉強してこなかった私の口から英語が自然に飛び出してきましたし、講義で先生方が話される英語は、日本人にとって聞き取りやすいものでした。

完璧な英語を話そうとせず、たとえ間違っても堂々と話すように心がければなんとかなるものですね。

 

肝心の講義ですが、サマープログラムでは2時間×3コマの講義が毎日行われます。いずれの講義も、得るものが多い、とても有意義なものでした。

アメリカの一流の先生方が、米国の憲法、刑法、破産法、税法等について基礎から説明してくださり、多くの知的刺激を受けながら知見を広げることができました。中でも、ギンズバーグ先生による合衆国憲法の講義は、日本国憲法との違いに着目しながら聞くと大変興味深く、来学期は合衆国憲法を扱うゼミを履修したいと考えているほどです。

講義は全て米国方式で進行するため、学生が折を見て自発的に発言をしていくことが求められます。最初は戸惑ったこの授業形式も、慣れてしまえば楽しく、日本の所謂”ソクラテスメソッド”以上に授業に集中できました。

サマースクールの授業をより有意義にするコツは、できるだけ前の席に座ることではないかと思います。実際に私も、積極的に発言する海外の学生に負けじと、教室の最前列で授業を受けていましたが、進んで授業に介入していくことができました。

 

先生方からお話を伺うことができるのは、授業の中だけではありません。食事の時間に同じテーブルに座ってお話をしたり、自由時間にラウンジで質問をしたりすることもできます。いわば、常にオフィスアワーを設けてくださっているような環境です。こんなに贅沢な空間は他にあるでしょうか。

 

他方、サマースクールは、先生方からのお話を伺うだけでなく、海外の学生と交流できる貴重な機会でもあります。今年は、中国、韓国、シンガポールの他、インドネシアの方々も参加されていました。それぞれの国での弁護士の仕事や法律を学ぶ環境について意見を交換することで、視野が大きく広がりました。ときには、東京大学で教鞭を取られているイギリス出身の先生が、同じコモンロー法系に属するシンガポールの学生と、とある法律問題の処理について熱い議論を交わすという面白い場面に遭遇することもできました(もっとも、議論が白熱しすぎて途中からついて行けなくなりましたが…)。

 

そのように、充実した学習と楽しい交流を繰り返していたら、あっという間に最終日。6日間英語漬けの日々を送っていれば、英語でテストに答えるのも怖くありません。

試験後のFarewell Partyでは、参加者の皆様に挨拶をしている間に、気付けばお別れの時間。事前の告知なくいきなりスピーチをすることになり冷や汗をかく場面もありましたが、それもいい思い出です。

 

想定を遥かに超える、素晴らしいプログラムでした。

先生方、海外の学生の皆様、社会人の方々、東京大学の事務局の皆様、そして一緒にこのプログラムに挑んだ東京大学の学生の皆、どうもありがとうございました。

いつの日か、このサマースクールに参加された国内外の方々と「プロの法律家」として再会し、共に仕事をできることを楽しみにしております。