東京大学大学院法学政治学研究科・法学部 グローバル・リーダーシップ寄付講座(読売新聞社)



講師の松浦先生より

「現代世界におけるユネスコの役割」

  • ユネスコは第2次世界大戦の反省から教育・文化・科学等の分野における国際交流を進め諸国間の相互理解を深める事を通じて戦争を事前に防止する事を目的に作られた国連の機関です。幸い20世紀後半には世界大戦は発生しませんでしたが、残念ながら多くの地域紛争が継続的に起こっています。したがって21世紀においてもユネスコはひき続きその設立の精神を踏まえて、国際交流を進める非常に重要な役割を担っています。

    第2次大戦後、日本が一番はじめに参加したのはユネスコです。それは1951年7月の事で、国連本体への加盟より5年も前のことです。それ以来、60年近く日本はユネスコにおいて重要な役割を果たして来ていますが、21世紀におけるユネスコの引き続きの枢要な役割に鑑み、日本が引き続き重要な役割を演じて欲しいと思っております。