齋藤　哲志（さいとう　てつし）

略歴

2003年3月　東京大学法学部卒業

2005年3月　東京大学大学院法学政治学研究科基礎法学専攻修士課程修了

2005年4月　東京大学大学院法学政治学研究科助手

2007年4月　東京大学大学院法学政治学研究科助教（職名変更）

2008年4月　北海道大学大学院法学研究科准教授

2013年4月　東京大学社会科学研究所准教授

2021年4月　東京大学大学院法学政治学研究科教授

関心分野

フランス法

担当授業科目

2022年度：フランス法（法学部）、フランス法演習（法学部）＝フランス法基礎文献講読（総合法政）＝現代フランス法（法曹養成）、現代法の基本問題（法曹養成）＝フランスからみる近時の民法改正（総合法政）

2021年度：フランス法（法学部）、フランス法演習（法学部）＝フランス法基礎文献講読（総合法政）＝現代フランス法（法曹養成）、民法１（経済学部）

所属学会

日仏法学会（幹事）

アンリ・カピタン協会日本支部（幹事）

日本家族〈社会と法〉学会

比較法学会

主要著作

【著書】

『フランス法における返還請求の諸法理ーー原状回復と不当利得』有斐閣、2016年

【編著書・共著書】

幡野弘樹＝齋藤哲志＝大島梨沙＝金子敬明＝石綿はる美『フランス夫婦財産法』有斐閣、2022年

フランソワ・アンセル／ベネディクト・フォヴァルク＝コソン著、齋藤哲志＝中原太郎訳『フランス新契約法』有斐閣、2021年

岩村正彦＝大村敦志＝齋藤哲志編『現代フランス法の論点』東京大学出版会、2021年

K. Baba, F. Bicheron, R. Boffa, B. Haftel, M. Mekki, T. Saito et K. Yamashiro (dir.), Droit civil japonais. Quelle(s) réforme(s) à la lumière du droit français ?, L.G.D.J., 2020

E. Aubin, E. Kasagi, S. Kojima, L. Levoyer et T. Saito (dir.), Comment maintenir la qualité de vie des personnes âgées en France et au Japon ? : actes de colloque du 20 septembre 2019, ISS Research Series No. 69, Institute of Social Science, The University of Tokyo, 2020

E. Aubin, E. Kasagi, L. Levoyer et T. Saito (dir.), Les conséquences juridiques et sociales du vieillissement. Regards croisés en France et au Japon, Presses universitaires juridiques de Poitiers, 2019

Droit du Japon, Bibliothèque de l’Association Henri Capitant, L.G.D.J., 2016

【教科書等】

宍戸常寿＝石川博康編『法学入門』有斐閣、2021年（第４章「法とは何か、再び」）

【論文】

T. Saito, E. Kasagi, T. Fujitani et L. Oshima, « Solidarité et famille au Japon », Travaux de l’Association Henri Capitant, t. LXIX, La solidarité, 2021, p. 161-182

「相続法――「財産承継者の若返り」の理想と現実」上掲『現代フランス法の論点』113-159頁

「死者の生かし方――フランス相続法における人格承継原理の射程」論究ジュリスト34号168-176頁、2020年

「フランス法上のいわゆる「不安損害」について――携帯電話基地局訴訟とアスベスト訴訟とを例に」中原太郎編『独仏民事責任法の諸相』商事法務、2020年、81-123頁

「リスクと危機の間――フランスにおける携帯電話基地局問題を素材として」東大社研＝玄田有史＝飯田高編『危機対応の社会科学・下――未来への手応え』東京大学出版会、2019年、57-87頁

« La réforme du droit des successions et des libéralités au Japon : présentation de la loi du 13 juillet 2018 », Lamy Revue juridique Personne & Famille (RJPF), 2019-9, p. 5-12

「サレイユ法人論への一視角――政教分離と財団をめぐって」『社会の変容と民法の課題（上巻）――瀬川信久先生・吉田克己先生古希記念論文集』成文堂、2018年、85-116頁

「〈立法紹介〉離婚・夫婦財産――家族法の簡素化及び現代化に関する2015年10月15日のオルドナンス第1288号」日仏法学29号169-180頁、2017年

「弁済・相殺（特別企画 日仏債権法の現在）」論究ジュリスト22号216-219頁、2017年

「フランス法における夫婦財産別産制の清算――「別産制の共通制化論」解題」社会科学研究68巻2号145-184頁、2017年

「フランス都市法におけるソーシャル・ミックスと所有権」吉田克己＝角松生史編『都市空間のガバナンスと法』信山社、2016年、377-404頁

« La sphère privée dans la culture japonaise : études préliminaires », Bénédicte Fauvarque-Cosson (dir.), La sphère privée, IXe journées juridiques franco-japonaises, Société de législation comparée, 2016, p. 53-59

« Distinction des préjudices délictuel et contractuel », Association Henri Capitant, IRDA et ARIDA, Le préjudice : entre tradition et modernité, Journées franco-japonaise, Bruylant, LB2V, 2015, p. 91-105

「用益権の法的性質――終身性と分肢権性」日仏法学28号43-90頁，2015年

「〈立法紹介〉国の被後見子――国の被後見子の資格を承認するアレテに関する2013年7月26日の法律第67号」日仏法学28号165-174頁、2015年

「不法行為における損害と契約における損害との区別（日仏民法セミナー「損害論」）」法律時報86巻5号64-66頁、2014年

「フランス古法時代の一法格言に関する覚書――取消・原状回復をめぐって」長谷川晃編『法のクレオール序説――異法融合の秩序学』北海道大学出版会、2012年、73-91頁

「〈立法紹介〉親子――親子関係制度に関する2005年7月4日のオルドナンス第759号を追認し親子関係に関する諸規定を改廃する2009年1月16日の法律第61号」日仏法学26号157-163頁、2011年

「フランス法における返還請求の諸法理――原状回復と不当利得（1）〜（10・完）」法学協会雑誌126巻3号463-547頁、5号1049-1090頁、11号2171-2203頁（以上2009年）、130巻2号496-545頁、3号669-726頁、5号1160-1223頁、6号1410-1448頁、10号2111-2208頁、11号2416-2511頁、12号2707-2817頁（以上2013年）

「フランスにおける契約の解除――解除訴訟における判事の役割を中心として（1）（2・完）」法学協会雑誌123巻7号1305-1392頁、8号1585-1679頁、2006年

【書評】

「五十嵐清著『ヨーロッパ私法への道』」法制史研究67巻404-407頁、2018年

金山直樹＝山城一真＝齋藤哲志「現代フランス契約法の動向――ゲスタンほか『契約の成立』に焦点を当てて」法学研究（慶應義塾大学）88巻7号53-85頁（73-85頁執筆）、2015年

「学界展望〈フランス法〉Frédéric Danos, Propriété, possession et opposabilité」国家学会雑誌125巻11・12号121-126頁、2012年