第23回 東京大学ホームカミングデイ 法学部サイト
最終更新:2024-9-17
本年度の東京大学ホームカミングデイは、2024年10月19日(土)に対面×オンラインで行われます。法学部では下記の企画を実施いたします。
(対面実施企画)
1.講演「現代アメリカ政治の基本構造:大統領中心の政治とその限界」
【登壇者】梅川健教授
2024年はアメリカ大統領選挙の年であり、誰が次の大統領になるか、日本の関心も高い。ところで、「誰が次の大統領になるか」はなぜ重要なのだろうか。当たり前にすぎるかもしれないが、歴史から考えると、そうでもない。19世紀の大統領は陰が薄く、凡庸であることが大統領になるための条件だとさえ言われた。なぜ、現代アメリカでは大統領が政治の中心であるかのように見られるのだろうか。この講演では、建国期に作られた政治の仕組みが現代にかけて変容していること、大統領が政治の中心になるものの、その力には限界があることを論じる。なぜトランプのような人が大統領に当選できたのかという秘密の一端も、この変化の中にある。
(対面実施企画)
2.シンポジウム「近現代日本の政治とアメリカ−−ヘボン講座開講百周年を記念して」
【登壇者】五百旗頭薫教授、梅川健先生、苅部直先生、(司会)平野聡先生
今年は、1924年に法学部のアメリカ政治外交史講座、通称ヘボン講座が開講されて百周年にあたります。アメリカの銀行家、アロンゾ・バートン・ヘボンの寄付によってこの講座は設置され、政治学分野にとどまらず、日本の大学におけるアメリカ研究の草分けとなりました。それ以降続けられてきた、アメリカ政治外交史研究の来歴と意義を振り返りつつ、近現代日本の歴史において、アメリカという存在がどういう意味をもってきたのか。政治外交史・政治思想史の視点を交差させながら議論します。
場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館22番教室
時間:1.講演/13:30~14:30(開場13:15) 2.シンポジウム/14:45~16:15(開場14:30)