平成30年度「東京大学稷門賞」授賞式
2018/10/17
「東京大学稷門賞」授賞式が,10月9日(火)午後5時30分から本学伊藤国際学術研究センター謝恩ホールで開催されました。この賞は平成14年度から「東京大学功績者顕彰制度」として設けられ,私財の寄付,ボランティア活動及び援助、寄附講座,寄附研究部門等により,本学の活動の発展に大きく貢献した個人,法人又は団体に対し,感謝の意を表すために贈呈しているものです。「稷門(しょくもん)」とは,中国の戦国時代の斉(現在の山東省)の首都の城門の名前です。斉の威王,宣王が学者を厚遇したので,斉の都に天下の賢者が集まり,学問が栄えたという故事を踏まえています。今年度は2団体に,この名誉ある賞が授与されることになり,本研究科の「ヘボン=渋沢記念講座」を10年間にわたり支援くださった公益財団法人渋沢栄一記念財団が授賞しました。
授賞式には,渋沢雅英理事長の他,井上潤業務執行理事、中村圭一業務執行理事,木村昌人前研究部長が出席くださり,本研究科からは岩村正彦研究科長,大澤裕副研究科長,本講座の責任者である久保文明教授,遠藤勝之事務長他が出席いたしました。開会の辞,選考経過報告後,五神真総長から表彰状が贈呈されました。また,総長の挨拶に続き,授賞者挨拶では渋沢理事長がユーモアをまじえ、この10年間の「ヘボン=渋沢記念講座」を象徴する素晴らしいお言葉をくださいました。授賞式終了後レセプションが開催され,なごやかな雰囲気のなか,授賞関係部局代表者として本研究科からは岩村正彦研究科長が,渋沢理事長の曾祖父にあたる渋沢栄一氏と本学の歴史的なつながり,財団からのご寄付により,北米から著名な研究者・実務家を特別招聘して実現した英語による夏期集中講義の,学生たちやTA経験者への影響,公開の「ヘボン=渋沢記念講座」シンポジウムにおける社会的な貢献等が高い評価を得たことに対し,改めて公益財団法人渋沢栄一記念財団への深い感謝の意を表しました。