東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

コラム18:ちょっとした脱日常のすすめ

学習相談室

コラム18:ちょっとした脱日常のすすめ

ストレス社会といわれる今日この頃、皆さんはどのようにストレスを解消していますか。ストレス解消方法には人それぞれ様々な方法があると思いますが大きく分けるとこの二つに分けられると思います。

 

ひとつは気分をゆったり落ち着かせ、穏やかな状態にする方法。「リラックス」「リラクゼーション」というと、多くの人はこちらを思い浮かべるかもしれません。最近、ちまたでは様々なリラクゼーショングッズやリラクゼーションを提供するお店があふれていますね。たとえば、アロマテラピーやマッサージ、最近ではゲルマニウム温浴や岩盤浴など、お風呂に関係するリラクゼーション法も増えています。

 

また一方でストレス解消の方法には先ほどのような穏やかな状態を導くような方法だけではなく、スポーツやカラオケ、ダンスなど、体を使ったり、むしろ気持ちを高ぶらせたりする方法もあります。いわゆる、「スッキリした!」という感覚を導く方法といえるでしょうか。

 

この二つは一見するとまったく正反対な状態といえますが、共通していることもあります。それは、「ストレス」状況を緩和するということ、そして「脱日常」であるということです。

 

日々の生活は通常、ルーティーンで単調なものであることが多いと思います。もちろん、ストレスの要因には様々なものがありますが、一見、平和に見える、このような生活に対し多くの人はストレスを感じることも多いのです。もちろん、変化が多ければいいというわけではありません。何事もバランスが大切です。「ほどよい変化」を取り入れることが大切なのでしょう。

 

そうはいっても、日々忙しく、なかなか日常に変化を取り入れることなどできないというあなた。こんな簡単な方法はいかがですか?

 

敢えてお店や施設に赴かなくても大丈夫です。ちょっとした変化は工夫次第でいくらでも作ることができるのです。

 

たとえば、「眠る前に環境音楽を聞く時間を10分だけでも設けてみる」、「最寄駅の一つ前で降りて帰り道を変えてみる」、「シャンプーや石鹸を変えてみる」などなど。

 

それでも難しいですか? それでは、こんな方法はどうでしょうか。

 

「ストレスを感じてるな」と思ったとき、目をつぶってあなたが心地よいと感じる景色を頭に浮かべます。たとえば「南の島の浜辺」「空気の澄んだ森」「ふかふかのベッド」など、あなたが心地よいと感じる場所ならどこでも良いでしょう。そしてそこにあなたがいることを感じます。私であれば、桜の花が大好きなので、千鳥が淵の満開の桜のトンネルを思い浮かべます。

 

3分でも、1分でも、15秒でもいいのです。その間、少なくともあなたはストレスから解放される瞬間を手に入れることができるでしょう。

 

いかがでしょうか。みなさんも日々の生活の中に、ほんの数分、ちょっとした「脱日常」的な時間を加える工夫をすることで、ストレス解消をし、リフレッシュできる機会を持てるといいですね。

 

(文責:加藤)