研究班
  • 政策システム理論
  • 政権交代班
  • 地方分権班
  • メディア班
  • EU班
  • 科学技術班

メディア班(コーディネーター:谷口) メンバー

谷口将紀

谷口将紀
Masaki TANIGUCHI

事業推進担当者・
東京大学大学院法学政治学研究科准教授

蒲島郁夫

蒲島郁夫
Ikuo KABASHIMA

事業推進担当者・
東京大学大学院法学政治学研究科教授


上ノ原秀晃

上ノ原秀晃
Hideaki UENOHARA

特任研究員・
東京大学大学院法学政治学研究科


 本巻は、メディアのありかたの変化が、「メタ政策システム」としての政治のありかた、さらには各「政策システム」をどのように変化させるか探求するものである。
 国有メディアの商業化や民営化、衛星放送やケーブルテレビ、インターネットの発達といった事象は、人々にこれまで以上の政治的情報を与えている。このようなメディア環境の変化が、人々の政治意識に及ぼす影響については、政治学や社会心理学をはじめ、従来から高い関心を持って研究が行われてきた。これに対して、本研究プロジェクトは、メディアの変化が、「メタ政策システム」としての政治エリート達のありかたや行動に直接影響を及ぼし、ひいては意図した、あるいは意図せざる因果パスを辿って、政策の束としての「政策システム」自体を――とくに人びとの日々の生活から最も遠い位置にある外交政策さえ――変化させる過程に、より大きな関心を寄せる。言うなれば、上記のような新しいメディア環境は、政治的企業家やジャーナリスト、放送関係者にとっても既存の政治的・文化的エリートに対する"let daylight in upon the magic"(魔法の種明かし、by ウォルター・バジョット)の機会を与えるものである。