東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

2015年サマースクールレポート その3

法曹養成専攻

2015年サマースクールレポート その3

2015年サマースクールの感想

 

2年2組 松下健治

 

私は法科大学院入学以前よりこのサマースクールのことは知っており、実際に過去に参加された先輩方の話を聞いて当初より関心を抱いていました。そして、最終的には法科大学院の友人の誘いを受けて参加を決めたのですが、今振り返っても参加して良かったと心から思います。その理由は大きく三つあります。

 まず、授業内容の充実ぶりが挙げられます。確かに事前に配布されたテキストはページ数も多く、それも慣れない英語の法律用語が用いられていたため、最初にテキストを見たときは「これは相当気合いを入れねばならないな」と思いましたし、現に予習をした段階では自分に果たして授業が理解できるか不安にも思っていました。しかしながら、実際の授業は非常にわかりやすく、懸念していた英語についても一定の用意をしてあれば内容面での理解で苦しむことはさほどありませんでした。先生の方々もアメリカ法が初学習の学生に慣れており、どういう説明であれば良く理解が出来るかを熟知されていましたし、また拙い英語での質問にも非常に熱心かつ丁寧に対応してくださりました。こうした充実した授業であったため、日本法との異同なども考えることができ非常に有意義な6日間を過ごすことができたと思います。

 第二に、法科大学院の同じクラスの人のみならず、他クラスの人や社会人の方々、さらには外国からの留学生の方々や先生方など広い範囲で交流をする機会が得られました。パーティーがあるため、そこで色々と親睦を深めることができたり、普段きけないような話をきくことができたりして非常に嬉しかったです。また、留学生の方はみな英語が非常に上手で、普段の交流のみならず授業での積極的な発言からも刺激を受けることができました。

第三に、英語に久しぶりにしっかりと触れたため、英語力の向上という意味でもためになるものであったと思います。しばらく英語の文を読んだりしていなかった私にとって、6日間の英語漬けというのはすぐに喜んで受け入れられるものではありませんでした。しかしながら、日程の後半になるにつれて聞き取りや内容理解が序盤よりもできるようになっていることを実感できたときは、英語力という側面でも参加をして良かったと思いました。

 今回のサマースクールは総じて私が想定していた以上に満足度の高いものでした。試験が既に終わって夏休みに入っており参加もしやすいと思うので、来年度以降の学生の方々にもぜひ参加をおすすめしたいと思います。最後にはなりますが、素晴らしい授業をしてくださった先生方、そして快適な環境を提供してくださった事務スタッフの方々や施設の方々に心より感謝申し上げます。