東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

2016年サマースクールレポート その2

法曹養成専攻

2016年サマースクールレポート その2

2016年サマースクールの感想

 

1年A組 清水けいと

 

私は法科大学院に入学する前からサマースクールのことは知っており、入学できたら是非参加したいと思っていました。当初は、1年生の参加者が少ないことや、今年は未修者の期末試験が終わっていなかったため試験勉強が間に合うのかという不安もありましたが、思い切って参加して、充実した6日間が過ごせたと思います。

 

まず、授業についてですが、私は海外に住んでいたこともあり英語力に関する不安はなかったので、主な懸念は内容そのものの理解ができるかでした。特に、今年のテーマはGlobal Trends in Corporate Governance and M&Aと馴染みのない内容だった上、期末試験の勉強に追われて十分な予習ができたとは言えず、参加前は少し不安がありました。しかし、先生方が初学者に十分に配慮した丁寧な授業を行って下さるため、空いた時間に資料を見ながら予習・復習をすればそれほど苦しむことはありませんでした。また、授業中は学生に発言が求められると共に、学生側も積極的に質問するため、他の学生の意見を聞くことで理解が助けられることもありました。

 

そして、かなりの頻度で英語で会話し思考することが必要になるため、総合的な英語力が試されると思います。例えば、授業のテンポについていくためには一々日本語から訳さずに英語で考える方が効率的ですし、休み時間でも、日本人が何人集まろうとその場に留学生が一人でもいれば必然的に英語を話さざるをえません。

 

さらに、留学生や社会人などの多様なバックグラウンドを持つ参加者と交流する機会が豊富なことも大きな魅力の一つだと思います。海外学生は皆気さくで楽しい人ばかりで、勉強にも交流にも積極的でしたし、様々な会社からいらした社会人の方々のお話を伺い、勉強以外の事で考えさせられることもありました。夕食後毎日のように談話室で参加者が集まって親睦を深めていた他、歩いてコンビニに行ったり花火をしたり、最終日の試験にむけて前日の夜に大勢で試験対策を練ったことも良い思い出の一つです。

 

今回のサマースクールは、全体的に私の想像よりもはるかに満足感の高いプログラムでした。今年の試験スケジュールでは1年生は参加しにくかったかもしれませんが、多少無理をしてでも行く価値がある貴重な機会だと思います。最後に、素晴らしい授業をして下さった先生方と、快適な環境を提供しサポートして下さったスタッフの方々に心より感謝申し上げます。