東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

2016年サマースクールレポート その3

法曹養成専攻

2016年サマースクールレポート その3

2016年サマースクールの感想

 

2年3組 齋藤俊

 

私がサマースクールの参加を希望したのは、各国の教授陣による授業の受講、様々な人との交流、英語力の向上を期待していたからでした。そして、実際に参加することによって、それら全てが実現され、大変満足しただけでなく、非常に貴重な経験をすることができました。

 

サマースクールを参加するにあたって、私が最も期待していたことは、世界の第一線で活躍する教授陣から授業を受けることができるということでした。今年のサマースクールのテーマは、会社法分野における比較法でした。各国における独立取締役(independent directors)や株主代表訴訟(derivative action)等の最新の状況について学ぶことにより、各国の会社法に関する知識が深まるだけでなく、各国の制度の趣旨や機能を比較することで、日本の会社法の制度をより深く理解することができました。

 

次に期待していたことは、様々な人との交流です。クラス内外、国籍、学生か否かを問わず、様々な方々と親睦を深める多くの機会がありました。特に、中国、韓国、シンガポールからの留学生達とは、サマースクールの大部分の時間一緒にいたように思います。彼らとは、サマースクールが終わった後にも、一緒に食事をするなど、非常に仲良くなることができました。そのように一緒にいる間、授業の内容だけでなく、お互いの国の社会や文化等、幅広いトピックについて話すことができ、極めて興味深かったです。

 

最後に私が期待していたのは、英語漬けの毎日を送って英語力を鍛えるということでした。私は、学部3年の時にアメリカに留学をしており、その際にはある程度英語を使うことができるようになりました。しかしながら、留学が終了して帰国して以後は、今年の夏学期に東大で受講した1つの授業以外では、ほとんど英語を話す機会がありませんでした。サマースクールにおいては、おはようからおやすみまで、常に英語を使う環境に久しぶりに身を置くことができ、その結果、自分の英語力が向上したと思います。

 

今回のサマースクールは、非常に貴重な経験となりました。第一線の教授陣による授業を受けたい、友人を作りたい、英語力を向上させたいなど、各個人が参加する動機は様々かと思いますが、準備をしっかりしてから望めば、サマースクールは素敵な思い出をもたらしてくれる、貴重な場になることと思います。

 

最後に、このような素晴らしい場を提供してくださった先生方、スタッフの方々に心より感謝申し上げます。