東京大学大学院法学政治学研究科・法学部

2023年サマースクールレポート その2

法曹養成専攻

サマースクール2023 レポート

 

法科大学院2年 中島百々香

 

 

私は将来、国際的な案件を扱う弁護士になりたいと考えているため、英語で法律の講義を受けられること、そして、世界中のトップクラスの学生と法律について議論できることを期待して、グローバルビジネスサマープログラムに参加しました。

講義については、世界中の一流ロースクールの教授やグローバルファームの実務家の先生が担当します。先生方のプロフィールをみて、参加前からわくわくしていたことを覚えています。今年のプログラムのテーマは「Global Trends in Corporate Governance」でした。私は今までは日本の会社法しか学んだことがなかったのですが、先生方の講義を通して、日本の会社法を外からみることができました。他国と制度がどう違うのか、違いはどこからきているのか、日本の文化が影響しているのかなど、様々な視点から会社法について学ぶことができて、とても面白かったです。また、合宿中は、分からないことがあれば、先生に気軽に聞くことができるような雰囲気です。私は先生に分からないと相談したら、講義とは別にフォローアップセッションを1時間開催してくれました。合宿所では、毎日食堂で皆で食事をとります。先生と学生が交わって座るので、先生方と勉強やそれ以外の話をして、たくさん交流することができて楽しかったです。

また、プログラムの参加者のバックグラウンドが多様だったことも印象的です。私は社会人経験を経てロースクールに入学したため、普段のロースクールのクラス内では、圧倒的に年上ですし、他の学生とはかなりバックグラウンドが異なります。プログラムに参加する海外からの留学生の中には、すでに弁護士資格を取得して働いている学生や、働きながら法律の研究をしている学生もいて、とても嬉しかったです。また、日本の企業の法務部や法律事務所からの参加者も数名いて、今後のキャリアについて相談したり、アドバイスをいただくことができました。プログラムの参加者とは、留学生も含めて、今でも連絡をとっています。日本に遊びに来るときは必ず集まろうと話しています。

夏休みは授業もなく、少し気が抜けてしまう時期ですので、プログラムに参加して、留学生や他の参加者から良い刺激をもらうことができて、参加して良かったと思っています。自分の今後の勉強へのモチベーション、そして将来のキャリアプランについて深く考えることにつながりました。

グローバルビジネスサマープログラムを運営していただいた先生・職員の皆様、合宿所の皆様にはとても感謝しております。ありがとうございました。